着物のお手入れ
帰宅後、着物を脱いだ後はすぐにしまわずにハンガーにかけて風を通して陰干しをしてください。正絹は吸水性が良いため着た後の着物は湿気を含んでいます。そのまましまうとカビや変色の原因になります。
着物だけでなく帯や長襦袢・帯締め帯揚げ・着付けの小物も陰干しをしてからおしまい下さい。
シミや目立つ汚れが見つかった場合、単衣などでかなり汗をかいた場合は早い目に専門店へお出しください。
着物は10年、20年と着られるものです。次に着るのは数年後という場合が多いので保管には注意が必要です。長期間保存するときは丸洗いに出してからしまいましょう。
虫干し
虫干しとは着物を広げて陰干しすることです。
着物を湿気から守る一番効果的な方法で、着物が生活の一部であった頃は年に三回ほど虫干しをしていました。着物を広げることで、お着物の状態を確認することもできます。
虫干しの時期:
梅雨の明けた後(土用干し)7月下旬~8月下旬
秋の行楽シーズン 10月下旬~11月下旬
冬の湿度の低い乾燥したとき(寒干し)1月下旬~2月下旬
※忙しい時はタンスの引き出しを開けておいたり、たとう紙を開けるだけでも効果はあります。
カビについて
カビの発生には主に「湿度」「温度」「養分」「酸素」の4つが関係します。
絹製品である着物はカビの「養分」となりやすく長い間開けていないタンスはカビが生えやすい環境になってしまいます。また、一見カビが生えていないように見える着物も、たとう紙が黄色に変色していればカビが発生している可能性があり注意が必要です。
カビは早い段階ではカビ取り丸洗いで落ちますが酷くなると色が抜けたり変色したりします。一度カビが生えると再発しやすくなりますので丸洗いの後は新しいたとう紙で保存してください。
パールトーン加工は汚れをはじくだけでなくカビ抵抗性が高いことが「JISカビ抵抗試験」により認められています。当店でお買い上げの着物にはパールトーン加工をお勧めしています。
防虫・防カビ・乾燥剤
「きものの友」は防カビ乾燥剤です。
※湿気からおこるカビやシミの発生に効果があります。
※はさみでカットして使用できます。
※日に干すだけで簡単再生。(標準有効期間は1年間)
「そうび」は防虫防カビ剤で「きものの友」と併用もできます。
交換用たとう紙も販売しています。
防カビ乾燥剤 1,000円(税込み) |
防虫防カビ剤 850円(税込み) |
たとう紙 1枚 220円(税込み) |